高血圧や狭心症に効くアダラートの歴史は深く、1966年にドイツでニフェジピンが発見されその2年後に研究が始まり、1975年にアダラートカプセルとしてドイツで発売されました。翌年には日本でも発売されました。そんなアダラートについて紹介します。

アダラートの効果と副作用

アダラートは、高血圧症と狭心症の患者に対して効果のある薬です。この効果をもたらしているのは、有効成分として含有されているニフェジピンと呼ばれる物質によるものです。ニフェジピンを体内に取り込むと、血管壁の細胞膜にあるカルシウムチャネルと呼ばれる通り道と結合し、カルシウムイオンが細胞内に進入してくるのを阻害することによって、血管を拡張して血圧を下げます。このような作用を示すことから、医薬品上ではカルシウム拮抗薬に分類されます。
血圧を下げる薬は非常にたくさんの種類がありますが、アダラート(ニフェジピン)をはじめとするカルシウム拮抗薬は、その中でも効能と安全性の両方に優れているため、高血圧症の患者に対して投与する薬として最初に選ばれることが多いです。しかし、安全性が高いといっても、服用をはじめるにあたって副作用について注意しなければならないことに変わりはありません。
アダラートの服用中には、頭痛、顔の赤みや火照り、動悸、むくみ、めまいといった副作用が比較的生じやすいと指摘されています。これらの症状については出てもすぐに服用を中止する必要はありませんが、胸部痛、上腹部痛、歯肉肥厚、光線過敏症、貧血、呼吸困難、乳房の女性化といった症状がみられる場合や、紅皮症(剥脱性皮膚炎)や無顆粒球症、血小板減少、黄疸、肝機能障害、過度の血圧低下、意識障害といった重篤な副作用が生じる兆候がみられた場合は、直ちに服用を中止し、アダラートの処方を受けた病院で医師から適切な処置を受けましょう。
また、アダラートは併用に注意しなければならない医薬品の種類が多い薬です。そのため、医師が患者にアダラートを処方すべきかどうかを適切に判断できるように、過去の病歴や常備している薬については診察の際にきちんと伝えましょう。

アダラートと酒の併用

高血圧や狭心症の治療に用いられているアダラート。カルシウム拮抗薬に分類される薬で、血管を収縮させて血圧をあげる作用のあるカルシウムが、血管壁の細胞に流入するのを防いでくれます。効果が高いうえに安全性も確保されていますので、高血圧治療の第一選択肢として使われている薬です。
基本的にアダラートは安全性の高い薬ですが、ほかの薬や食品と併用すると相性が悪いものもたくさんあります。たとえば心臓病の薬や抗真菌薬、抗てんかん薬、胃薬などが併用に注意が必要とされています。これら以外にも併用すると危険な薬がたくさんありますので、既往症があり、何らかの薬を服用している人はそのことをきちんと医師に告げておきましょう。食品に関していえばグレープフルーツとの相性がよくありません。薬の血中濃度が必要以上に上昇してしまい、副作用がでやすくなってしまいます。
ではお酒とアダラートの相性ですが、これについても併用するのは避けたほうがいいとされています。アダラートに限らず、薬とお酒の相性は決して良くありません。一般的には薬を服用しているときはお酒を飲むのは控えるべきとされているのです。アダラートとお酒を併用した場合、動悸やめまいといった副作用が強く出ることがあります。自分はお酒に強いからといって、安心してはいけません
なおアダラートの服用を始めた場合は、医師の判断によらずに服用を中止したり、服用する量を変えるのは非常に危険です。薬の服用を忘れていた場合でも、一度に二回分の薬を飲むようなことはしてはいけません。また、重い副作用は稀にしかでませんが、どうしても症状が気になる場合は早めにかかりつけの担当医に相談してみるといいでしょう。

アダラートの保管方法

アダラートの保管方法に関してですが、保管方法については剤形によって異なるものもあります
まずいずれの剤形にも共通する保管方法についてですが、いずれも室温で保管することとされています。室温とは日本薬局方で1℃から30℃のことをさします。この条件からはずれることのないよう保管する必要があります。特に夏場は室内でも30℃を超えることはよくあるので注意する必要があります。そして気密容器に保管する必要があります。気密容器とは日本薬局方では外部の液体、個体が侵入することのない容器のことをさします。通常、アダラートを入手した際にはPTPシートといってアルミの包装に入った状態になっていますが、この包装は気密容器に該当するのでそのまま保管していれば問題はありません。ただしアルミの包装が破れて空気が入る状態になると問題があるので瓶に封をして保管しておくといいでしょう。
L錠とカプセルの剤形に関しては遮光保存するように規定されています。アダラートの有効成分であるニフェジピンは光を浴びることによって変性してしまいます。このことから遮光して保管する必要があります。通常のPTP包装のものは問題ありませんが、その包装から出してしまっている場合には引き出しや箱の中に入れるなど光を遮るように保管しましょう。
またカプセルの場合には高温、多湿の環境下で保管しないように注意をしましょう。もしこのような環境下で保管してしまうとカプセルが変性してしまいます。PTPシートに入っている状態なら問題はありませんが、もしPTPシートのアルミが破れたり、PTPシートから出してしまった場合には瓶の中に入れて蓋をして保管しましょう。またPTPシートのアルミが破れないように保管に注意しましょう。